死ぬまでにせめてあと1000冊は読みたい

読書記録です。アラ還の2020年5月からカウントを始めました。果たして1000冊までたどり着けるのか

16冊目は『やめるときも、すこやかなるときも』窪美澄

7月は後半に読了できませんでしたが、5冊読了だったのでまあ良しとします。

 

さて、16冊目は『やめるときも、すこやかなるときも』 (集英社文庫)

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初出は「小説すばる

写真の下に、ブックバンドが写っていますが、これが欲しくて集英社文庫のナツイチに選ばれている本から慌てて選んだのがこれでした。

 

基本的に恋愛小説好きなので、最初の方をちょっと立ち読みして「これでいいや」と。窪美澄さんは初めてです。ドラマ化していたのも知りませんでした。確かに映像向きだと思います。

 

主人公は32歳の男女。「すごく好き」になったわけでもなく、二人はカップルになるという形から入っていきます。過去に何かあった男と、家族を養っている女。この二人が交互に一人称で語っていきながら話が進みます。

 

読みながら、頭にずっと少女漫画が流れていました。私はかつて若いときにものすごく漫画を読んでいました。漫画でも恋愛物が大好きだったので、何か本当に漫画的な感じがしたのです。

 

タイトルからわかる通り、結末は最初から予想がつきます。過去にあった事も伏線が出てきたあたりで想像できますし。もうこれはわかっている結末に向けてどうなっていくのかを期待する小説です。

 

小説はとても面白かったのですが、やはり小説を読むにはそれに見合う年齢があると思います。この本は若い人が読むとすごく楽しめるかと。20代とかきっといいですよ。その位の年齢で読める人が羨ましいと思う小説でした。