死ぬまでにせめてあと1000冊は読みたい

読書記録です。アラ還の2020年5月からカウントを始めました。果たして1000冊までたどり着けるのか

2021年1月に読んだ34−37冊目の本

 正月は例年、親と温泉に行くのですが、コロナでそれもできず、ゆっくり本が読めるかと思ったけど、結局年賀状の返事書きで終わってしまい、ちょっと残念でした。それでも4冊読めてノルマは果たせました。

 

34冊目

 

家をせおって歩く かんぜん版 (福音館の単行本)

家をせおって歩く かんぜん版 (福音館の単行本)

  • 作者:村上 慧
  • 発売日: 2019/03/06
  • メディア: 単行本
 

 これは絵本の体裁です。金沢21世紀美術館に行った時に、この方が自作の家を背負って歩いた記録を展示していて、大変面白く、家族にも見せようと思って購入したものです。これ以外にも

家をせおって歩いた

という本もあるのですが、絵本の方がビジュアル的にわかりやすいのでこちらを購入しました。できればあの展覧会を見てほしいなと思います。会場にはビデオも流れていて、この家を一晩置かせてもらう交渉の様子がわかったり、怪しまれて追い払われたりするところなど、とても興味深い試みだと思いますので。

 

35冊目

 

最後の読書

最後の読書

 

 段々年を取ってきて、知識を得る必要性というものに疑問を持つようになった時にたまたま津野さんがラジオに出ていらして、この本のことを知りました。鶴見俊輔さんの最晩年の話なんか、本当に何を考えて読書をしていたのだろうと、ちょっとしみじみします。本当に私なんか既に読むそばから忘れていますしね。今、この本が手元に無くて、既にろくろく思い出せない状況です。

 

36冊目

 

がんの嫌がる食事

がんの嫌がる食事

 

 夫の実家を整理していて見つけた本です。夫の父ががんになった時に夫の母が買ったのだと思います。夫の父はがんがわかって一月半で亡くなってしまいました。そして、夫の母も結局がんで亡くなったのですけどね。漢方の観点から書かれた本で、これはこれで納得もするのですけど、甘い物をご飯代わりに食べている私の親なんか、もうずーっとがんがありながら長生きしていまして、何でも一概には言えないと再確認しましたね。でも、生野菜が大好きな虚証の夫には温野菜を食べさせようと思います。

 

37冊目

 

出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記
 

 この日記シリーズはインパクトのある表紙の絵がすごく良いと思いますね。新聞広告で必ず目に止まりますし。そのシリーズの中でこれを選んだのは、私自身が日本語に翻訳されたものを更に読みやすい日本語にする、という仕事を請け負ったからです。過去に実用書を書いたこともあるのですけど、こういう仕事は初めてなのでかなりこの本に興味をそそられました。この著者の宮崎さんは、翻訳においてはかなり実力がある方だと思います。しかし、翻訳家って出版社からすると、道具みたいなものなのではないかと思わされます。今後もその高度な能力を生かしてほしいと切に願わずにいられません。私と同い年みたいですし。

 

38冊目

 

類 (集英社文芸単行本)

類 (集英社文芸単行本)

 

 この本は「森鴎外不肖の息子」という帯の文字を見ただけで、読みたくなりました。しかし、500ページ弱もあります。その頃たまたま他の物が読みたくて古本で買った『小説すばる』で連載中だったので、一部を読んだりしていました。更に『本の雑誌』の2020年、年間ランキング(あれは独断と偏見で選ばれてはいますが)に上がっていて、夫とこの本を話題にしたら、何とクリスマスプレゼントで買ってくれまして、全編読むに至ったと。最初は良家の不出来なおぼっちゃまの割とのんびりした話なのですけど、そこに戦争が起こり…。実在の人物を元にするのって、どこまで想像が許されるのか難しいものだと思います。まだお子さん世代もご存命でしょうし。とにかく、後半は一気読みです。

 

番外編

 

 これは漫画なので、カウントしませんが、これは実在の渡辺明棋士の奥様が書かれた漫画で、やっぱり棋士ってちょっと変?ってな感じで楽しめます。取り敢えず将棋好きの息子に貸しました。