死ぬまでにせめてあと1000冊は読みたい

読書記録です。アラ還の2020年5月からカウントを始めました。果たして1000冊までたどり着けるのか

15冊目は『パンダワールド』We love PANDA

 私が今教えている日本語学校は中国人専門なので、「パンダが好きで2月に成都に行こうと思ったらコロナで行けなくなりました」などと話すのですけど、中国人は「え~パンダ?別に熊でしょ」みたいな反応なんです。

 

私も上野動物園にシャンシャンが生まれるまでは、全く同じ反応でした。でも、シャンシャンの動画を見だしたら止まらなくなって、毎日見ては、なんて可愛いんだろうと。シャンシャンが公開されてからは、上野動物園に6回は行きましたし、シャンシャンより後に生まれた和歌山アドベンチャーワールドの彩浜のところにも一年前に行きました。その後神戸市立王子動物園に一頭だけいるタンタンも見て、日本のパンダはコンプリートしたわけです。

 

パンダの本も写真集を始め、雑誌の特集を含めて12冊位は持っています。そしてこの本、パンダワールド We love PANDA

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フルカラーで写真も豊富です

 昨年発売になった時に購入して、読み終わるのが惜しくて放置していました。著者の肩書がすごいです。「パンダジャーナリスト」。世の中には好きが講じて独自のジャーナリストになる方もいるわけです。

 

この本が他の本と異なって素晴らしいのは、後半です。著者の中川さんが世界30箇所のパンダがいる所を自費で周った記録なのです。パンダに会うためだけに三カ国周って帰国したり。相当お金もかかったと思いますし、パンダに会うためだけの海外旅行というのも思い切りが良すぎます。空港から簡単に行けないようなところも一人で何とかして、そこまでしても行くかという感じなのです。お土産に買ったパンダグッズも色々可愛くて、もちろん羨ましくなりました。

 

この中で、私が海外で会ったパンダはマカオのパンダです。殆どお客さんがいないので、ゆっくりと双子のパンダを見られてかなり満足しました。売店でもらったパンダのキーホルダーが中国的で可愛くないとその時は思ったのですけど、昨日見たら意外に可愛く思えて我ながら少し驚きました。

 

それからまだパンダに大して興味が無かった1985年にロンドン動物園で見た記憶もあったのですが、そのパンダのことがこの本に出ていました。「チチ」という名前だったらしいです。普通に野外展示されていて、白色のところが茶色に薄汚れていて、随分上野とは扱いが違うなと思った記憶があったのです。何か名前がわかって嬉しくなりました。

 

因みに私が最初に見たパンダは、日本に初めて来た「カンカン」と「ランラン」です。1972年10月に来日したそうなので、多分73年の夏休みに見に行ったのではないかと思います。ものすごい人で「止まらないで下さい」とずっと言われたことだけが記憶にあります。

 

まっ、この本はパンダ好きの人にはオススメですね。