死ぬまでにせめてあと1000冊は読みたい

読書記録です。アラ還の2020年5月からカウントを始めました。果たして1000冊までたどり着けるのか

2021年4月に読んだ44-46冊目

いつまで経っても終わらないコロナ、回ってこないワクチン。何やっているんだこの国は! の中、夫の独り身の親類が脳梗塞になり、たまたまそれに気がついた私たち夫婦で入院させることができて一安心、だけどこれからどうする?でまたもや色々大変な日々です。今月も慌てて月末にノルマの三冊目を終わらせるべく、すぐに読み終わる本を最後に選びました。

 

44冊目は、

 

 

離島の本屋ふたたび 大きな島と小さな島で本屋の灯りをともす人たち

離島の本屋ふたたび 大きな島と小さな島で本屋の灯りをともす人たち

  • 作者:朴順梨
  • 発売日: 2020/10/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 この本はふたたびとある通り、その前の本もありますし、もちろんそれも読みました。

 

離島の本屋 22の島で「本屋」の灯りをともす人たち

離島の本屋 22の島で「本屋」の灯りをともす人たち

  • 作者:朴 順梨
  • 発売日: 2013/07/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 とにかく本屋育ちなので、本屋好きですから。

それも離島!よく商売成り立つな、ですよ。

今回のふたたびの方は沖縄の本屋さんが多かったです。沖縄大好きな私。コロナが終わったら訪ねたいです。

 

45冊目は、

 

 

別に小説を書こうというわけではないです。今、翻訳された小説のリライトをしていまして、参考になるかなと思って読み始めました。実際、参考になったところもあります。一人称の使い分け(日本は一人称二人称が色々あるので、翻訳の時はとても悩みます)とか。しかし、三浦しをんさんは面白い方ですね。小説も面白いですけど、この本を読んでいると、本人のおかしさも実感できます。

 

46冊目は

 

 コロナの日々になってから一年ちょっと。マスクには振り回されてきました。最初はたまたま中国に住んでいる方のツイッターを読んで、2019年の年末にマスクを箱買いしたので、一年前のマスク不足の時も何とか乗り切れたのですが、暑くなるとマスクにかぶれてしまい、そこから肌に良いもの、熱がこもらないもの、スポーツの時用、眼鏡が曇らないものなど、何種類買ったことか。街行く人のマスクを見ては、「初めて見るマスクだ」と思ったり。

 

そいうことで、ちょっと今更感はありますが、再確認の意味も込めて読んでみました。カラーで写真も多く色々と参考になりましたよ。来る大震災に備えて防塵マスクも必要だと思いましたし。

 

番外編

 

 

本の雑誌454号2021年4月号

本の雑誌454号2021年4月号

  • 発売日: 2021/03/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

雑誌なので、冊数にはカウントしませんが、津野海太郎さんの特集だったので購入。

津野さんは演劇と編集者と更には文筆家の三足のわらじ。多才な方は羨ましいです。

 

本の雑誌」は通常、年間ベストテンが載る1月号を夫が買ってきて、家族で回し読みする、年に1冊のみ購入派なのです。この雑誌を読むと読みたい本が色々出てしまって収拾がつかなくなりますから。

それなのに、次号予告を見たら特集が「本屋がどんどん増えている」。

あー、もちろん買ってしまいましたよ。

2021年3月に読んだ41-43冊目

3月は一冊、分厚い本を読み始めてしまったため、やはり3冊で終わりました。

 

41冊目は、

 

青春とは、 (文春e-book)

青春とは、 (文春e-book)

 

 久しぶりの姫野カオルコさん。

姫野さんは私より5歳ほど年上なんです。

で、この『青春とは、』は彼女の高校時代を振り返るようなお話。滋賀県の田舎の公立高校が舞台。

私も地方の公立高校出身なんだけど、ここまでは田舎じゃなくて、でも同じように元は旧制中学で、学校のゆるい感じとか似ている。で、5年違ってもですね、あんまり変わらないんですよ。あの頃って5年で時代が変わったりしない。まだ、パソコンも、携帯はおろか、ポケベルだって無い。通信手段は家の電話と公衆電話。そして直筆の手紙。

ということで、昭和50年代に高校生だった人は読む価値あると思いますよ。軽い感じですけど、かなり懐かしめます。

 

42冊目は、

 

慈雨 (集英社文庫)

慈雨 (集英社文庫)

 

 柚月裕子さんは初めてです。新聞広告が結構大々的で気になっていました。

私、ミステリーはそんなに読む方じゃないんですけど、横山秀夫さんが大好きで、で、横山さんもあと何冊書けるかという昨今、横山さんに代わって楽しめる作家さんが欲しいというのもあり、読んでみました。

四国遍路をしている元刑事と新たなる事件が絡み合う話です。途中で犯人がどこにいたのかは見当がつきました。

昔の男と昔の妻みたいなキャラクターが、最近だめな私です。うーん、「**さんを俺にください」とかも、無いなー。そうでしょ?

まあ、これ一冊で判断してはだめでしょうけど。

 

43冊目は、

 

愛さずにはいられない(新潮文庫)

愛さずにはいられない(新潮文庫)

 

 この本を「傑作」と書いている人がいたので、読みたくなり、でも絶版で、古本で買いました。ところが何とこの4月に新潮文庫で復刻です。ちょっとびっくり。

 

この本は、亡くなられた藤田宜永さんの自伝的小説です。単行本で605ページ。そしてまたもやこの本もご自身の高校時代の話。高校から東京で下宿生活をし、遊びまくって落第もしています。私より13歳年上ですから、世代は違いますけど、昔の日本映画を見ているようで、とっても懐かしい気落ちで読みました。あー昔の新宿とかね。

 

メチャクチャなことをやっていますが、若いならそれくらい有りだと思います。今からでも映画にしてほしいくらいです。ちょっと懐メロになっちゃうかな。

 

今月の高校時代を振り返る2冊は、両方とも自伝的要素が高く、その共通点は親との確執。いかに親から逃げるかという点。作家になるような方にありがちなのかと思ったり。

 

4月はもう少し冊数を読みたいものです。

2021年2月に読んだ38-40冊目

2月は、15日まで一冊も読み終わっていなくて、読みかけの本で終わりそうなのから読み始めて(読みかけの本なら沢山あるのです)、最低義務としている3冊にたどり着けました。2月は短いですしね。

 

38冊目

 

 この本をなぜ読んだかと言いますと、以前に雑誌の記事で恋愛小説のリストがあって、それに載っていたからなんです。私、恋愛小説大好きなもんで。でも、実質は金庫破りの犯罪小説。で、この本は「アメリカ探偵作家クラブ賞」とか「英国推理作家協会賞」とかを受賞していて、日本でも2013年週刊文春このミス1位とか文庫の帯に書いてありました。

 

ということで期待したのですけど、元々翻訳物の違和感のある日本語が苦手でもあり、短い時間を行き来してどうしてそこに至ったかがわかる構成なのですけど、私は全く楽しめませんでした。

 

39冊目

 

いつの空にも星が出ていた

いつの空にも星が出ていた

 

 佐藤多佳子さんは、三作目です。

『一瞬の風になれ 全3冊合本版 (講談社文庫)」』

は、傑作だと思いましたし、

『しゃべれども しゃべれども (新潮文庫)』

は、映画も見ましたけれど落語の楽しい話です。余談ですが、この映画で私は落語にはまることになったのでした。

 

そして、今回のこの本は野球好きの夫が買ったもの。そしてここに出てくる野球は全て横浜ベイスターズの話。それも、ファンの話です。野球に興味がない人が読むと、ちょっと引くんじゃないでしょうか。私も他球団を応援していますが、うーん、そこまでのめりこめないよ、ってな感じでした。もちろん野球以外のストーリーがあるのですけど、ちょっと全体的に軽い話ですね。

 

40冊目

 

 今月はハヤカワ・ミステリが2冊もありますが、普段はあまり読まないです。この女探偵コーデリア・グレイは2冊のみのシリーズで、この本ではない2冊目をお勧めしていた記事を読んで、それなら1冊目から読もうかと思った次第です。

 

で、元々翻訳物が苦手な上に、この本は1975年に日本で出たということで、言葉が古いんです。だから、ちょっと読みにくい。379ページですが、行間もぎっしり詰まっていて、結構時間がかかりました。話の途中まではまあまあ良かったのですけど、終わりの方が、えぇ、そういう展開?ということでした。一応、2冊目も読もうとはおもっていますけれどもね。

 

2021年1月に読んだ34−37冊目の本

 正月は例年、親と温泉に行くのですが、コロナでそれもできず、ゆっくり本が読めるかと思ったけど、結局年賀状の返事書きで終わってしまい、ちょっと残念でした。それでも4冊読めてノルマは果たせました。

 

34冊目

 

家をせおって歩く かんぜん版 (福音館の単行本)

家をせおって歩く かんぜん版 (福音館の単行本)

  • 作者:村上 慧
  • 発売日: 2019/03/06
  • メディア: 単行本
 

 これは絵本の体裁です。金沢21世紀美術館に行った時に、この方が自作の家を背負って歩いた記録を展示していて、大変面白く、家族にも見せようと思って購入したものです。これ以外にも

家をせおって歩いた

という本もあるのですが、絵本の方がビジュアル的にわかりやすいのでこちらを購入しました。できればあの展覧会を見てほしいなと思います。会場にはビデオも流れていて、この家を一晩置かせてもらう交渉の様子がわかったり、怪しまれて追い払われたりするところなど、とても興味深い試みだと思いますので。

 

35冊目

 

最後の読書

最後の読書

 

 段々年を取ってきて、知識を得る必要性というものに疑問を持つようになった時にたまたま津野さんがラジオに出ていらして、この本のことを知りました。鶴見俊輔さんの最晩年の話なんか、本当に何を考えて読書をしていたのだろうと、ちょっとしみじみします。本当に私なんか既に読むそばから忘れていますしね。今、この本が手元に無くて、既にろくろく思い出せない状況です。

 

36冊目

 

がんの嫌がる食事

がんの嫌がる食事

 

 夫の実家を整理していて見つけた本です。夫の父ががんになった時に夫の母が買ったのだと思います。夫の父はがんがわかって一月半で亡くなってしまいました。そして、夫の母も結局がんで亡くなったのですけどね。漢方の観点から書かれた本で、これはこれで納得もするのですけど、甘い物をご飯代わりに食べている私の親なんか、もうずーっとがんがありながら長生きしていまして、何でも一概には言えないと再確認しましたね。でも、生野菜が大好きな虚証の夫には温野菜を食べさせようと思います。

 

37冊目

 

出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記
 

 この日記シリーズはインパクトのある表紙の絵がすごく良いと思いますね。新聞広告で必ず目に止まりますし。そのシリーズの中でこれを選んだのは、私自身が日本語に翻訳されたものを更に読みやすい日本語にする、という仕事を請け負ったからです。過去に実用書を書いたこともあるのですけど、こういう仕事は初めてなのでかなりこの本に興味をそそられました。この著者の宮崎さんは、翻訳においてはかなり実力がある方だと思います。しかし、翻訳家って出版社からすると、道具みたいなものなのではないかと思わされます。今後もその高度な能力を生かしてほしいと切に願わずにいられません。私と同い年みたいですし。

 

38冊目

 

類 (集英社文芸単行本)

類 (集英社文芸単行本)

 

 この本は「森鴎外不肖の息子」という帯の文字を見ただけで、読みたくなりました。しかし、500ページ弱もあります。その頃たまたま他の物が読みたくて古本で買った『小説すばる』で連載中だったので、一部を読んだりしていました。更に『本の雑誌』の2020年、年間ランキング(あれは独断と偏見で選ばれてはいますが)に上がっていて、夫とこの本を話題にしたら、何とクリスマスプレゼントで買ってくれまして、全編読むに至ったと。最初は良家の不出来なおぼっちゃまの割とのんびりした話なのですけど、そこに戦争が起こり…。実在の人物を元にするのって、どこまで想像が許されるのか難しいものだと思います。まだお子さん世代もご存命でしょうし。とにかく、後半は一気読みです。

 

番外編

 

 これは漫画なので、カウントしませんが、これは実在の渡辺明棋士の奥様が書かれた漫画で、やっぱり棋士ってちょっと変?ってな感じで楽しめます。取り敢えず将棋好きの息子に貸しました。

 

2019年12月に読んだ本31-33冊目

12月は、住む人のいなくなった夫の実家を売りに出すことになり、家具とか雑貨とかの引取を見積もってもらったら、50万円と言われたり、高級家具の買取価格が1000円とか、本当もう疲れます。そんな中何とかノルマの3冊を読みました。

 

BUTTER(新潮文庫)

BUTTER(新潮文庫)

 

 柚木麻子さんは、初めて読みました。木嶋佳苗の事件をモチーフにしているそうです。それに惹かれて読んでみたのですけど、謎解きのようで面白いです。バターが重要アイテムで、高いフランス製のバターを私も買いたくなったのですが、よく考えてみると食べたことがあり、買わずに済みました。意外な展開もあり、飽きさせません。最後はどうするのかと思いましたが、みんなで円満解決みたいな終わり方だったのがちょっと残念です。

 

 

サンドウィッチは銀座で (文春文庫)

サンドウィッチは銀座で (文春文庫)

  • 作者:平松 洋子
  • 発売日: 2013/07/10
  • メディア: ペーパーバック
 

 この本は、たまたま銀座に出かけた時に手にとって、勢いで購入した本です。別に銀座だけの話ではなく、東京や大阪、その他美味しいものを食べた時のエッセイなのです。この本も途中まで読んで放置していて、コロナ禍の中、また読み出しました。気軽にお店で食べられない今読むと、結構辛いと言いますか、いつになったらこういう密で差しでワイワイ飲み食いできるのだろうと思ってしまいます。コロナが終わったら行きたいですけど、終わる前にお店が無くなってしまうかもという不安が付きまといながら読んでいました。

 

 

 2020年の開高健ノンフィクション賞受賞作!

ノンフィクション好き、特に冒険物好きの私にとって、2020年1,2位を争う面白さでした。

栗城さんのことは、NHKの特集番組で知って、特に共感もしなかったけど、へーとは思っていました。ところがエベレストで亡くなり、その後ネットを見ると、本物のアルピニストから批判されていたことを知り、何だったのだろうと思っていたら、この本が出て、よく取材されているな、と。そして、自分で作った劇場が収集がつかない状態になっていたんだと。これ以上はネタバレになるので書けませんが、とにかくオススメです。

 

 

パンダ自身 (光文社女性ブックス VOL. 185 女性自身MOOK)

パンダ自身 (光文社女性ブックス VOL. 185 女性自身MOOK)

  • 発売日: 2020/12/21
  • メディア: 大型本
 

 これは雑誌なので、冊数に入りませんけど、パンダ好きの人にはオススメです。もちろん、女性自身のもじりなのですけど、昔の女性自身に掲載されたパンダ関連の記事が、よそでは見られないものもあったりで、貴重です。

11月に読んだ本29-30冊目

11月は、前月に亡くなった夫の親の手続きに振り回されていました。今まで均衡を保っていたきょうだいの仲にちょっとひびが入ったり(相続自体で揉めているわけではないのですが)、相続って均等に分けるのでさえ、面倒なことが起きるものだと実感しています。

 

そういうこともあり、最低限のノルマ一ヶ月3冊も達成できませんでした。

 

29冊目は、

 

 薄いブックレットです。朝日新聞の書評に出ていたので。サクッと読み終わります。

思えば国語の教科書は検定を経ているので、恣意的な内容ですよね。教科書に載っている文章だけで、読むことがわかるわけではないっていうことがわかる本です。

 

30冊目は、

 

看守眼(新潮文庫)

看守眼(新潮文庫)

 

 先月も書きましたが、大好きな横山秀夫さんの短編集。短編集なので、面白いものそうでもないもの、両方あります。家裁の調停員の話なんかは横山さんの小説では珍しいかと思います。

 

 

 26-28冊目。10月に読んだ3冊の本

10月に夫の親が亡くなり、仕事も忙しく書く時間を作ることができませんでした。

そんな中でも何とか3冊読み終わりました。

 

26冊目は、

 

ぼけますから、よろしくお願いします。

ぼけますから、よろしくお願いします。

  • 作者:信友 直子
  • 発売日: 2019/10/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 同じタイトルのドキュメンタリー映画が話題になっていたことは知っていましたが、見たわけではありませんでした。

 

前にも書きましたが、私の父は初期のアルツハイマーで、この本はたまたま本屋で平積みになっていたのを見かけ、パラパラ見たら面白そうだったのでそのまま購入。筆者のお母さんがアルツハイマーで、90歳過ぎのお父さんと二人暮らし。なるほどなーという話が色々書かれていました。お父さんが中々立派な方です。広島本大賞(ノンフィクション部門)を受賞したそうですけど、呉弁も味があり、アルツハイマーに関心がある方にはおすすめです。

 

27冊目は、

 

顔 FACE (徳間文庫)

顔 FACE (徳間文庫)

  • 作者:横山 秀夫
  • 発売日: 2005/04/01
  • メディア: 文庫
 

 私は、横山秀夫さんの大ファンで(『64』は傑作だと思います)、小説は全部読んだと思ったのですが、2冊ばかり抜けていました(もう一冊は今、読んでいます)。この本は古本屋で見かけ、「あれっ、読んでいない」と気がついた本でした。

 

女性警察官が主人公で、実は横山さんに関しては、女性の描写は前から今ひとつだと思っていたので、あまり期待せずに読みました。で、結果的にはやはりそうだったのですが、解説を読んで、これが『黒い線』からの連作だったということがわかり、もう一度『黒い線』を読み返した次第です。これを読む方は、『黒い線』から読んだ方が良いかと思います。

 

28冊目は

 

ひとりでも生きられる (集英社文庫)

ひとりでも生きられる (集英社文庫)

 

 この本は、スマホ電子書籍で読んだのですが、エッセイです。恋愛関係の話で、瀬戸内さんの若い頃の恋愛の話など、文豪らしく過激です。ただ、めちゃくちゃ面白いというわけではなかったので、たまに電車の中で読むという感じで読んでいたら、すごく長く時間がかかってしまいました。正直、前の方は覚えていないという…。文庫には年をとった瀬戸内さんが若い女性の恋愛相談に乗っているコーナーもあるので、恋愛に悩んでいる人には良いかもしれません。